POOLSIDE ON THE SEA

by 海の上のプールサイド

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released December 6, 2014

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海の上のプールサイド Tokyo, Japan

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Track Name: 森
月の照る夜に 樹々の間を走り抜ける獣
暗闇に紛れて 姿を隠す年老いた獣

未だ途中 老い朽ちて 山野と成す
ここには変わらぬ いつも通りの 静寂の世界

地上から空を見上げればなんと狭い視界であることか
ここには我一人存在し我以外草木を揺らす者なし

ここはどこだ
我は何者だ
この無意味さはなぜ
果たして 向かう先もない
Track Name: エニグマ(album ver.)
感覚だけで生きていて
頭の中はもう 大分廃れてきている
プラスチックで汚された人生
悲劇ではなく滑稽に近い
夢を食い尽くすバクテリア

北へ南へ東へ西へ
俺はお前の後ろをついていく影

交差点を渡る 
後少しで 奴の後ろ姿が見える
焦らずに 昨日の夕食と同じような感覚で
行けばいいのさ
焦らずに

潰れたトマトのピューレのように
床に落ちて割れた卵のように
想像するんだ
たいしたことではないのさ

北へ南へ東へ西へ
俺はお前の後ろをついていく影
花束抱えて その中に隠して
笑顔は欺瞞 そこに勇気は必要ない

なんだ この 緩い 感じは
生きているのか 死んでいるのか わからない
微妙な 手応え

お前の中に 俺は居場所を作り
お前に謎をふっかけているんだ
あいつはお前の敵ではなかったのか
ふざけてないで ちゃんと答えてみせろよ
Track Name: 行方不明の国
砂嵐に巻き込まれて
僕は目を閉じている
ここはとても寒くて
がらくたばかりが転がった海岸

どこへゆくでもなく
ショールを纏って 旅人のように
重油とヒトデの死骸の匂い
僕は歩く いずこへ

青空が悲しい色をしているから
僕は海ばかりを眺めていた

三階建ての駅の上に
防砂林の松の木が
飼い主をなくした犬が
寂しそうに温もりを探す

青空が残酷な色をしているから
僕は海ばかりを憎んでいた
いつまでも明けない夜を過ごした
夢のような日々をいま 思い出していた
Track Name: 氷河期の終わりに
彼女は踊る
音のない世界で
身体に鎖を巻き付けて
くるくる回る
僕だってそこで一緒に踊りたいのだけれど
君のそのはにかんだ笑顔を
見ているだけでいいのさ

彼女は泳ぐ
水のないプールで
裸のままで
ふわふわ浮かんでいるの
僕だってそこで一緒に泳ぎたいのだけれど
月の壊し方を
忘れてしまったのさ

踊る
泳ぐ
笑う
忘れる

見失う
見失う
わからなくなる

氷河期のおわりに
僕ら目を覚ましたばかり
どこからやって来たのかさえも
わからないままさ

遠い未来に
僕ら置き去りにされた
この世で最後の
ふたりなのさ
Track Name: メリーゴーラウンド
寂れた廃墟の遊園地に
海賊が隠した世界の秘密があるらしい
俺はそんな嘘をついて
何も知らない君を連れ出した

海岸沿いのハイウェイ
12個あるうちのふたつだけしかない
観覧車が目印さ
車から降りて さらわれないように

白いドレスが いま汚されていく
もう少しきつく 俺の首を絞めてほしい

ヘリコプターの音が聞こえる
いつまで俺たちを捜しているんだろう
ジェットコースターのレールは錆びている
そして 雨漏りするテント

暗闇の中でキスをした
もう死んでしまいたいと考えてた
これで最後もう一度だけといい
俺は君の身体にむしゃぶりつく
腹を空かせたハイエナのように

まわる メリーゴーラウンド
白馬に乗った少女の笑顔が揺れているよ
ああ 夢を見ているみたいだな

だけどその後ろの
壊れた馬に乗っている俺は
一生かかっても
君には追いつけないだろう
Track Name: 鉄の庭
本物の木々を僕は知らない
どれもこれも同じように見える

本物の動物を僕は知らない
写真に 図鑑に
載っているものはもういない

ここは鉄の庭
全部 作りものさ

本物の空を僕は知らない
高い壁に覆われた閉鎖的な場所

本物の愛を僕は知らない
実体のないものばかりに心を奪われ

ここは鉄の庭
全部作りものさ

ああ 丸い輪の中に
滑り落ちていく
やがて意識を失うように
眠ってしまう

ここは鉄の庭
すでに無くなったものを
再現しているだけの墓場
Track Name: 処女
川沿いの道を歩いていたら
浅い水たまりの中に彼女が眠っていた
君は処女だった

燐寸売りの少女が描いた妄想は
あの遠くの空をきつね色に染めていく
君は処女だった

僕が遠くの町に出稼ぎに行って
帰ってきてみると君は死んでいた
君は処女だった

僕が遠くで汚い仕事をしていた間
君は純真無垢なその瞳を乾かす間もなかった
君は処女だった
Track Name: あやかしのせかい
いままで見てきたものすべて
幻だとしたら
いままで信じてきたものすべて
嘘だとしたら

こんなに楽しい夜
盛り上がる森の中
ここは淫らな あやかしのせかい

いままで感じてきたものすべて
偽物だとしたら
いままで覚えてきたものすべて
でたらめだとしたら

こんなにイカれた夜
燃え上がる森の中
ここは狂った あやかしのせかい

嫌われ者たちが集う場所
悲しみの墓場
恋人たちの滑走路
置き去られた記憶

ここは淫らな あやかしのせかい
ここは狂った 
あやかしのせかい
Track Name: 砂の惑星
少年は宇宙船から生まれ故郷を見ていた
一面 砂に覆われた惑星を
少年は小さなシャベルを持って惑星に降り立つ
生きている者は誰もいない
雪のような毒の埃が舞う
足跡を確かめるように
少年は星を探索する

忘れられない思いもたくさんあるだろう
ガスマスクは外せない
見慣れた町は灰の中

少年はさらさらに乾いた土地で
彼女の死体を見つけた
骨になってわからなかったけれど
僕がプレゼントしたペンダントを握りしめている
記憶のなかにあった彼女の面影はすでに遠く
塵となって荒野に舞い上がる

少年はシャベルで穴を掘る
彼女を埋めてあげるために
少年は彼女を置いて逃げてしまった

ひとり生きながらえてしまった
Track Name: 写真家
僕は君の写真を
何枚も何枚も撮った
フィルムを使い果たし
お金がなくとも

僕は君の笑顔を
いくつもいくつも撮った
ひとつとして同じものはない
僕は取り憑かれていた

君の一瞬一瞬が幻で
僕の胸は締めつけられるのです

僕は君の裸を
何枚も何枚も撮った
めまぐるしく変わる
この世界の朝のように

僕は君の憂鬱を
いくつもいくつも撮った
がらんどうの万華鏡のなかに
君の心は佇んだまま

君の一瞬一瞬が真実で
僕は切り離された虚構のなかにいる

写真のなかではいつも君一人
一度として二人で写った写真はない

いつもいつも
楽しいのか寂しいのかわからない顔で
僕を見つめている